ハンカツー:舞台、芸能系の最近のブログ記事

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昨日の3月6日。オリンパスプラザが土曜営業再開、記念に無料でカメラ診断&クリーニングをサービス♪ 一人5点までなので、カメラ2台とレンズ3つ持って駆けつけました。
E-3を2台クロスにたすき掛けして、松レンズ3つ持ったおじさんばっかりかと思ったけど、まあ、そこまですごい人ばかりでもなかったようで、ほっ! 
 しかし、窓口を4つ用意してくれていたものの、10時すぎに並んで、ちょっと不具合のあった620は入院させて、終わったときにはお昼になってました^^;)  朝一より出てくるお昼ぐらいの方が空いてたように見えた。

せっかく土曜のお昼に神保町近く、これは、やっぱりサラファン(食べログ)の赤汁ことボルシチでしょう。お昼に行ったことないのでチャ〜ンス。ちょっと12時から遅れたものの、早く入っていたらしいお客さんがちょうど終わったところですぐに席が空いてラッキーでした。

20100306-2.jpg日替わりもメインディッシュは若鶏のピカタ(久しぶりに410で撮ってあまり上手じゃないですね)、おいしかったな〜。
しかし、あの赤汁のキャベツの甘さ+香ばしさはどうやって出すのかな。今度、縮緬キャベツ売ってたらどうにか近づけてみたい(サラファンさんのは、縮緬じゃないけどおいしいんだけど)。「がってん」でよくやってるみたいに70℃とか低い温度の時間を長くするとか、なにか秘訣があるのであろうか?

20100306_018-002.jpgどうせなら幸せついでに、噂の「さゝま」(HP)の和菓子も!
「草包み」草餅ですが、切って包みました型。このお餅がほわほわに柔らかくてびっくりよ。もちろん餡も上品おいしいです。

20100307_006-001.jpgもうひとつは、某師匠に「世界一おいしい桜餅」とすっかり刷り込まれてしまった桜餅。わたしの好きな道明寺タイプだ♪ しかも「ぬる燗と一緒が最高」と熱く教わりましたので、素直に実行いたしましたぞ。お酒はね、どれがいいか分からなかったので、サクラつながりで「出羽桜」のスッキリ目です。
確かに、美味しい! これは、旨いね! 日本酒でお菓子というのは、なんだか、禁断の世界に足を・・・

あ、修理が終わったらまた受け取りに行くのだ、危険危険。

もちろん、神保町なので古本もあるよね〜。

20100306-3.jpg去年、古典芸能系を求めて彷徨い混んだ手塚書房さんが、東京堂の裏にお引っ越ししてました。
一応あらかじめHPでチェックしておいた「吉田栄三自伝」が目的。さすがに昭和23年の本は、実物を見ないと、ぼろぼろすぎて寝床に持ち込めないこともあるので。

20100307_016.jpgいやあ鴻池のハンコだよん!
 江戸時代のあの日本一のお金持ちの後裔、超通人、天才と言われた人、32歳で戦死。世が世なら「総身が金」の若旦那だったお方。これでたった2冊の著作は一応揃いました。本人についての研究文献をなんやら捜してみたい気分。

あと、アンツルさんが一冊と、前から捜していたニザ様特集の「和楽」2006年4月号。まだ前日に仕入れてきたばかりで値付けもしていなかったのを掠ってきてしまいましたとさ。ラッキー♪

となかなか充実の一日でした。
ほんとは、前週のフォトパス感謝祭でもらった招待券で岩合さんのネコの写真の展覧会に行こうと思ったんですが、雨だし、荷物いっぱいだしで廻りきらず。

20100224_010.jpg2月の歌舞伎座は、平常バージョンにプラスして初午の地口行燈が飾ってあるぐらい、やっぱり先月、お正月飾りいっぱいの時に場内を激写しておいてよかったな。ちょっと寂しく感じたので、松竹さん、妙に金ピカピカのゴージャスチケット入れを大量に用意するより、残り2ヶ月場内を華やかに盛り上げる方に力を使って欲しかったかも。

夜の演目は、壺坂の「あばた」の座頭さんから、籠釣瓶の超「あばた」(あんまりあばたが描いてあるので目の動きがよく分からん!)の田舎のお大尽(? どのくらい金持ちなんだろ)へと、間に狂言を挟んで、アバターからアバターへでした。今月は昼の部の観劇は無しョ。

一、壺坂霊験記
心配だった福助さんの過剰演技は今日は押さえられていて、ほっ!(オペラグラスで覗いていると、表情に媚び過多の場面もはあったが)、三津五郎さんは安心の出来、ちょっと剽げているところがよい味だけど、でも、あんな明るい性格の人が飛び降り自殺するかしらん? 出来心でぴょいっ?
谷底の場で、「むっくり」起きるところで、二人揃ってぴょこっと妙に敏捷に飛び起きたのはちょっと笑えた。

とってもやんちゃそうな子役さんだった観音様は、玉太郎君。浅田真央ちゃんだったらものすごい似合ったかもと思いつつ。(家系図で理解:歌右衛門(6)の芸養子=中村東蔵の子=中村松江のお子様)

これは、早く文楽で見なくっちゃの演目。たぶんもっと哀れさが際だつのだと思うのだけれど・・・。文楽でも観音様が出現するのかな? そんな人形あるのかな?

二、高坏
機嫌がよくって軽味を出したこういう役柄の勘三郎さんの愛嬌は無敵。いつも『明治キワモノ歌舞伎 空飛ぶ五代目菊五郎』amazonのひいお祖父さん、の「すばしっこくて客喜ばせ」という表現を思い出します)タップダンスの中に、オリンピックに合わせてスピードスケートの身振りも入れてサービス。
亀蔵さんもがんばる! カモ?ハト?の柄の肩衣がかわいいっす。

三、籠釣瓶花街酔醒
これはもうなんと言っても、八ツ橋の玉さまの美しさ! いいもの見ました。うっとり♪ やっとあの「八ツ橋のにっこり」をしかも玉さまで見ることができてたいへん幸せ。もちろん、すごいいい男の情男であるところの仁左衛門さんもばっちり決まって、ため息。勘三郎さんも芸盛りって感じですね。お見事でした。愛想づかしされるところでは、ぎゅーっと観客の視線を引き寄せる演技だった。

勘太郎君の声がますますお父さんそっくりに! 舞台に勘三郎さんが二人いるかと思うぐらいだった。
今月は十七世勘三郎追善公演なので、2Fのロビーに中村屋さんの写真がいろいろ飾ってあったけど、現勘三郎さんはどんどん先代に似ていくし、勘九郎時代に勘太郎君はよく似ているし、DNA恐るべし。「高杯」でも橋之介さんの顔がどんどん伸びてお父さんに似てきて浮世絵顔になってきたのも、やっぱりDNA恐るべし! (ニザ様のDNAや〜い! どこで優勢?  だけどね〜笑)

20100224_011.jpgあなごの「日本橋 玉ゐ」が、しばらく前から歌舞伎座正面右脇に出店(前は喫茶店だったところ?)。予約しておいて幕間に走り込んで、箱メシ(小)1600円にお出汁200円をオプション、かつお酒を一本と贅沢してみました。ええと穴子にはぜんぜん文句無し! 美味しいんだけれど、全体として1800円食事代に払った場合、お新香しか野菜っけがないというか、いかにも単品仕様なのが、ちょっともったいない感じかも、なう、かも(笑)。
しかし、この単品的食事でも30分の幕間駆け込みで戻りました。歌舞伎座内の吉兆さんは、いろいろ料理が出てくる模様だけど間に合うの?と思ったが、今見たら幕の内弁当(6.300円!)なので間に合うのかな。



20100112-12.jpgこれまた蔵出しネタです、しかも年越し・・・m(_ _)m
 
去年の12月22日。早稲田の穴八幡で一陽来復のお守り買ってきたよ〜というのは、すでにブログに書いたのですが、その時の本当の目的イベントは、「研究報告会 文楽フィルム『日本の人形劇」(MARIONNETTES JAPONAISES)』 主催:演劇博物館グローバルCOE日本演劇研究コース・映像研究コース」 (長!)というものでした。

上の朝日新聞他の記事に、フランスのアルベール・カーン博物館で、古い文楽の記録映画が発見された、その研究上映会が早稲田であるよ〜、しかも無料とな。

二代豊竹古靱太夫(→豊竹山城少掾)、三代鶴沢清六、初代吉田栄三、三代吉田文五郎(→吉田難波掾)の動く姿が見られるんですぞ!  アンツルさんの「文楽 人と芸」(松岡正剛先生の紹介も必読!)あたりで手に汗にぎる芸談の凄腕の名人たちですわい。

整理券を配るという時間の30分前に着いたら、もう40人ぐらいの行列が! あんたも好きじゃな〜(by 枝雀)。結局、本会場の他にモニターで別室会場も設けられたらしい。

ご挨拶やこのフィルムの歴史的意味などのお話があって、いよいよ上映!
って、まずお断り「音声は付きません」・・・がちょ〜んですね。当たり前にそうでした。でもさすがに42分音無で見るのは、どんな文楽マニアでも気絶、と適度な解説を入れながらやってくださったので、とってもおもしろかった。舞台部分は『妹背山婦女庭訓』から「道行恋苧環」(お三輪:文五郎、求女:三代目吉田玉蔵:橘姫=栄三)、『本朝廿四孝』から「十種香の段」(八重垣姫:栄三、勝頼:吉田玉次郎)、同「奥庭狐火の段」(八重垣姫:栄三)だったかと。

一度話を聞いてみたかった内山美樹子先生のお話があって、「お楽しみ、実験があるので、話はほどほどに」と気を持たせ、なにかと思ったら、登場する名人ずばりではないけれど、当時のSP盤から選んで音を合わせて見ました、と上演部分20分ほどをもう一回。はい、やっぱりこれはよく分かります! すごい!

しかし、苦虫百匹もかみ殺したような写真ばっかり見ていた名人たちが、にこやかに笑いながら人形こしらえなんかしている楽屋風景だけでもおもしろかったな。

ちなみに、当時は撮影自体が、音声なしが前提だからして、三業揃って演じてではなく(床の上に誰もいない!)かけ声とか、軽い合図のような浄瑠璃で使ってたんじゃないかというようなことでした。

これは、この後手を入れて、演劇博物館で試聴できるようにしてくれるらしいです。楽しみ!  再生スピードをなんだかいろいろ試したということで、昔のフィルムの上映にありがちなちゃかちゃかした動きではなく非常に自然だった。このへんは、デジタルの恩恵かな?

贅沢を言えば、このフィルムを現役の三業の人に見せて解説や感想や、どこが違いますね〜っというような話を聞く会とかあればおもしろいかも、と思ったり。

ついでに、といっては何ですが、演劇博物館も訪問。坪内逍遙先生(といっても、業績をよく知らない、汗)顕彰ね。
シェイクスピア所縁のグローブ座を意識した設計の建物、ということらしいですが、ハーフティンバーのイメージは、ロンドンのリバティ百貨店(大好き!)を思い出しました。まあ、木に竹を接いだといえばそうなんですが、さすがに、年月の力でアクが取れてまあ馴染んでいるかも、古い洋館な感じは好きかも。

企画展は「並木宗輔展--浄瑠璃の黄金時代--」(菅原伝授、千本桜、仮名手本の3大名作の合作者の一人)。なるほどね!という感じで研究報告会と合わせて興味深く。

↓クリスマスツリー立ってます。っていうところも、リバティを思い出させたかも from 昔々のロンドン旅行。

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もうすぐ2月の観劇だっていうのに、1月のお芝居がそのままお蔵入りしてました。
張り切って1月2日の初芝居、夜の部へ。さすがに華やいでいてお着物率高いです。しかるべきお着物を持ってる人は、ここで着なけりゃどこで着る?! わたしはいつも通りのユニクロのジーンズで3階へほいほいほいっとナ^^;)

もうそろそろ最後だと思って一眼レフ持参、撮ったのをまとめたのはこちらのアルバムにも。

●春の寿
初日を取った理由は、お正月気分ともうひとつにはここ数年出ていなかった雀右衛門さんを今の歌舞伎座で見るため。体力不安なので途中で休演になったら困るなと思って念を入れて初日。
ああしかし、当日のお昼に「だめです」と電話が掛かってきたそうで(隣のおばさまが、館の人に問いただしたと話していた)、残念ながら休演でありました(たぶん、最後まで休演だったはず)。まあ、、梅玉さんは安心。福助さんも踊りだけで芝居無しなら安心^^;)と、おめでた気分は盛り上がるということで。

●菅原伝授手習鑑 車引
この一幕がこの日の目玉。
歌舞伎ならではの楽しさで大当たり! こういう荒唐無稽で、見た目の楽しさ、所作のおもしろさ、スケール感、やっぱり荒事は歌舞伎の華ですね〜。
いつもいつも力みかえってしゅっしゅぽっぽっブルブル〜ってうるさい幸四郎さんも、この車引きの松王丸だったらいくら力入れていただいてもいいし(笑)、吉右衛門さんの梅王丸、力いっぱいでたいへんたいへん結構。富十郎さんはいつも見る時平より上品なつくりで、かつ口跡明晰華麗&凄みですばらしい。なんと初役の芝翫さん(1928年生まれ)の匂うようななよやか若者桜丸は、歌舞伎ならではのグロ〜い美くしさ。4人とも揃ってこんなけっこうな車引きはもう当分見られないかな。

たとえば丸本もの(文楽と同じ浄瑠璃の本を歌舞伎で演じる場合)、歌舞伎はスターシステムなので、話の筋(合理性とか、つながりとか、心理的な流れとか)を犠牲にしても、中心の役者が魅力的に見えるように改作しちゃうわけですが、それが、演技がよければOKなんだけれど、だめだめの役者がやった場合は、魅力もないし、話もなんだか通じないよなあとどんどん芝居から心が離れ、この人はとうてい美女には見えないし・・・などとぼろぼろになって、ああ、文楽の方がよっぽどいいわとなってしまう。けれども、よい役者と演技に当たった場合は、舞台に照り映えるようなオーラが出るわけで、その当たった時のスケールはやっぱり文楽よりでかい! と、これはそのオーラ出たパターン♪ 保留事項無しに花丸。

●娘道成寺
玉さま、あるいは玉さま×菊之助さんのように、魂が飛ぶほどきれい!という訳ではない・・・
三津五郎さんの、驚くべしおぼこな娘が現前したぞ、というような感じでもない・・・
あとは誰で見たっけな、福助さんと、籐十郎さんとかな。
で、ん〜んとね、もちろん踊りは(たぶんとっても)上手で文句の無いところですが、なんつーか臈長けた、色気はもちろんあるけど、それなりに人生酸いも甘いもな花子さんで、こんなに大人な感じだと、一途に思い詰めて安珍さん追っかけ廻したり取り憑いてたりしなさそう、と思ったことでありました^^;) この世ならぬ・・・という感じが少し足りなかったのかも。
團十郎さんのしゅっしゅっぽっっぽの押し戻し付きで最後華やかに。

●切られ与三
前3つがよかったので、また福助さんがへんなこと始めるんじゃないかと、印象台無しになるよりはいっそ帰ろうかと真剣に悩みましたが、まあ、ちょっともったいないよね、とどきどきしながら残り・・・。
福助さん、久しぶりに抑えめで、口ひん曲げもせず、くにゃくにゃ媚びもうらずで、もうそれだけでありがたいという・・・(なにか彼の役の解釈として「若い」とか「可愛い」という要素が必要だと思うと、あの自爆スイッチが入ってしまうのであろうか? お富さんは姐御だから大丈夫だったのか)。
染五郎若旦那は、そこまでつっころばしか、と思うほどつっころばしだったけど、あれはあれでいいのかな(お富さんが姐さんぽすぎるので、あんなふにゃふにゃな若造に一目惚れするとはとても思えず、S姐さんとM男君と解釈すればあり?)。少なくとも後半の源氏店、ゆすりたかりに来たところからは、あんまりおぼっちゃんのままでなく、もうちょっと墜ちた凄みが欲しいかと。
ちょうど今読んでいる最初にこのお芝居が出来たときに蝙蝠安を演じた三代目中村仲蔵の「手前味噌」という自伝で、工夫したいろいろが書いてあったのでおもしろかった。

※いつものように渡辺保先生の評にリンクを張っておきます。まっとうな評をどうぞ。
(バックナンバーが本になったのに、まだ買ってないや・・・! というか渾身の力作「江戸演劇史」にまだ手が着いてませぬ)

1月は夜の部だけ、昼の部はいきませんでした。

20100102_223.jpg夜の歌舞伎座がいつもより綺麗に撮れたのは、たぶんNHKの中継が入ってライトアップされていたため。
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一、春の寿
 梅玉
 福助
 雀右衛門→魁春

二、菅原伝授手習鑑 車引
 桜丸 芝翫
 梅王丸 吉右衛門
 杉王丸 錦之助  
 金棒引藤内 錦吾
 松王丸 幸四郎
 藤原時平 富十郎

三、京鹿子娘道成寺 道行より押戻しまで
 白拍子花子 勘三郎
 所化 高麗蔵、松江、種太郎、新悟 、種之助、宗之助
 大館左馬五郎 團十郎

四、与話情浮名横櫛 木更津海岸見染の場 源氏店妾宅の場
 切られ与三郎 染五郎
 お富 福助  
 鳶頭金五郎 錦之助  
 番頭藤八 錦吾
 蝙蝠安 彌十郎
 和泉屋多左衛門 歌六

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まだ09年の12月の観劇記録です。

世田谷パブリックシアターにて。「現代イタリア演劇界の鬼才」で「舞台装置がすごいおもしろいらしい」とも言われ・・・。いままでフェスティバル/トーキョーはわりと当たりの演目が多かったので、行ってみましたが・・・ちょっとこれは外したな。

わざとかも知れないけれど、女優さんがつっぱらかっててぎっこんばったんした演技・・・せりふが英語なのがよくないのか(だいたい何故、英語で演技・・・字幕つけるならイタリア語でもいいんじゃない)?、子役に名演技は求めるのは無理にしても、これもぎくしゃく。父親が息子を近親相姦、暴力をふるう暗示表現は気持ち悪く、後半ののたうち回る身体障害者(罪に落ちた父親?)による演技とそれを模倣する動きも、ジャイアントぽく巨大化した半ズボンの息子(大人になって父を許す?)もうむむむむ。煉獄の「罪」は出てきても「浄化」はあったのかしら、と・・・なんかもう半端でいや〜んな感じで終わってしまいました。

せめて噂の舞台装置は、と一番目玉の(?)、ちらしに使われている丸窓の向こうを巨大な花が動いていくシーンは、なんだか装置がちゃちくてこけおどしチックでがっかり(カステルリッチさんは、人も装置もぎっこんばったんした動きがお好きか?)。写真で見るとかっこいいんだけどね〜。
そのこけおどし感は、子どもの時にテレビで見て、あまりのB級さ加減にいまだに忘れられないイタリア製の巨大生物パニック映画「テンタクルズ」のスーパー脱力っぷりを思い出しました(巨大タコと闘うシャチ:水槽のなかで手でもってひらひらさせてるタコの足を、棒の先につけたシャチ型の模型で突っついているのが見え見え、後ろを盛り上げるやたらドラマチックな男性合唱、ただし4人ぐらい!)。イタリアのこけおどしな外し方には、何か共通性があるのかもしれにゃいなあ^^;) 

一応、立ち上がって熱烈な拍手を送っていた人が(数名は)いたことを明記しておきます(笑)。あと、地獄編のほうが派手でおもしろかったという噂もね。

つまり、今年のわたしのフェスティバル/トーキョーは一勝一敗であった。勝ちは11月に見たブラジルのコンテンポラリーダンス、グルーポ・ヂ・フーア
20100106_015.jpg(写真はまったく関係なくジョウビタキ♂)

というあまりにも長い長い、2時間ドラマのように長いタイトルの落語会。場内放送で思わず笑っちゃった。12月16日に池袋の東京芸術劇場・小ホール。

柳家ろべえ:初天神
無難でござった、ように記憶します。団子を舐めて蜜を吸い取るところが、団子が丸いのが並んで刺さっていると言うよりは、べたっとした御弊餅系(?)の団子に見えたような。

真打ち三人はテーマが決まっていて「わるい奴ら」(次の日は「困った人たち」だったらしい)

柳家喜多八:鰻の幇間
落語国の住人は良い人ばかりなので、悪いといえばこの「鰻の幇間に出てくる<せんのところの男>」とアンツル先生も決めてましたね。
鰻が強(こわ)くて、「筋肉隆々で、ウツボじゃねえか」というのが印象に残ってるなあ。
あとはマクラで、「もぐら泥」をやろうかと思ったけれど、手の甲を前に出したままにすると、毛深いところが目立って嫌、前に剃ってやったことがあるけれど、それはそれでお客さんから指摘されたというしょうもない話が印象深かった、イヤン。

瀧川鯉昇:ねずみ
はて、鯉昇さんが年末に聞きたくてこの会を取ったはず。ええとええと、どんなだったかな、わりと普通にやったんだよね。年末仕事が多くてお疲れだったのかな。
そうそう、後添えになった女中頭と結託して旦那と子どもを追い出した番頭が悪い奴。で、その番頭に、もともとは女中頭と恋仲で結婚する予定だったのに、旦那に横取りされた、と思いやり深いしかるべき理由がついていたのが始めてのパターン。

入船亭扇遊:三枚起請
ええと、声の質も演じ方も、そして台詞のいちいちまで志ん朝さんのにそっくりでありました、びっくり! と思った。

楽しくすごせた2時間ではあったけれど、すごかったり、目からウロコが落ちたり、よよと泣いたりはしなかった・・・というわけで、1ヶ月も書かないで寝かしたら印象があまり残っていませぬ。まあ、そのぐらいが普通の落語会(の上レベル)だけどね。
20091224_044.jpg↑よく3階通路に立って声をかけている大向こうさんがいるけど、こんな視界なんですね。舞台見えない、花道は当然ながらゼロじゃん。まあ、立ってかけてる人は木戸御免になっているのであろうからして大ベテラン、芝居はもう空で覚え・・・。

「引窓」 三津五郎さんのもよかったし、橋之助さんの濡れ髪もなかなか立派な相撲取りっぷりだったけれど、たぶん、この芝居の筋そのものが、私はまだ腑に落ちていないのですごい面白いとまではいかず。やっぱりこれは、文楽の方でも見てみたい=浄瑠璃でしっかり聞いてみたい演目か。

「雪傾城」 芝翫さんが孫6人と踊る。福助さんとこの児太郎君が、立派に女形に見えました(お父さんしっかり!)。あとは、やっぱり橋之助さんとこの一番おちびちゃんがカワイイね。中村一家はなかなか末広がりで末頼もしい。というのは、今ちょうど3代目中村仲蔵の「手前味噌」を読んでいるので、中村勘三郎家の浮沈の歴史がおもしろ〜いところ。

「野田版 鼠小僧」 やっと初見。かなりおもしろかった。脚本としてもクドカンに一日の長あり、練り上げられて(2003年初演)こちらは、数年分の長ありでよくこなれているので、アハハと笑うだけでなく中身もだいぶこってり。クドカンも派遣問題など織り込んではいるのだけれどぜんぜん未消化だったので、野田版のもっと普遍的な権力vs庶民の扱いの方がお見事でした。

孝太郎さんも、福助さんに負けじとはじけた大騒ぎ。お父さんは京都だしね〜^^;)というか、主役以外の女形がみんな過剰な大騒ぎのどたばたギャーギャーになるのは、新作を通しての特徴? 普通に演技して見せる新しい歌舞伎はだれか書けないものかは?

亀蔵さんは、巨大な遺影として登場、本人は「らくだ」張りの踊る死体だった。これも亀蔵さんに当て書きしたくなるのは、よ〜っく分かるけれど、普通に渋い演技も見たいよね。いえ、おもしろかったですが。

↓「シネマ歌舞伎」の第一弾だったのね。予告編発見。


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一、双蝶々曲輪日記 引窓
南与兵衛後に南方十次兵衛 三津五郎
濡髪長五郎 橋之助
平岡丹平 秀調
三原伝造 巳之助
母お幸 右之助
お早 扇雀

二、御名残押絵交張 雪傾城
傾城 芝翫
役者栄之丞 勘太郎
芝居茶屋娘お久 七之助
新造香梅 児太郎
雪の精 奴 国生
雪の精景清 宗生
雪の精 禿 宜生

三、野田版 鼠小僧
棺桶屋三太 勘三郎
お高 福助
與吉 橋之助
大岡妻りよ 孝太郎
稲葉幸蔵 染五郎
目明しの清吉 勘太郎
おしな 七之助
さん太 宜生
與惣兵衛 井之上隆志
凧蔵 猿弥
辺見勢左衛門  亀蔵
独楽太 市蔵
番頭藤太郎 彌十郎
おらん 扇雀
大岡忠相 三津五郎

20091224_034.jpg↑かなり好物の歌舞伎座名物「めで鯛焼き」(紅白お餅入り)の写真撮らせてもらいました。歌舞伎座建て替え中はどうするのかな、新橋演舞場とかでやるのかしら?

「操り三番叟」は、箱の中から出された木偶が人形振りで踊るというのが見もの。勘太郎さん、きびきびとした動きで軽やかで面白かった。渡辺保先生も「西洋のマリオネットのような動きで」と書いているけど、他の人のはもっと和風にふわりふわり踊るのかしら? 獅童が翁だったのは、気がつかなかったというか、そもそも翁とは気がつかなかった^^;)、三番叟だけど、なにか違うものが出てきているのだと思って見ていた・・・ 「とうとうたらり」あったっけか?

「野崎村」はねえ、福助さんがお光ちゃんだったのでいやな予感がしていたのですが、悪い方向に大当たり。始まり〜中盤もぼつぼつ悪かったけれど、最後、土手の上で久松を見送るシーンが最悪。「私は大丈夫だから、心配しないでね」というのを表しているつもりなんだけど、顔ゆがめまくって媚びを売って、自分を指したり、伸び上がったり大騒ぎ。ええと・・・安っぽいスナックのお姉さんが帰っていくお客さんに媚びの限りを尽くしてお見送りしているようでした(だいたい久松、あんたのこと見てないし・・・、それどころじゃないし)。なんとまあ醜い下品な芝居だったこと・・・。久松が見えなくなってから、ふり返ってお父さんにすがりついて泣くのも大騒ぎでぎゃーぎゃー。尼になった覚悟と諦念はどうした!? 腹違いも大違いのコンコンチキでうんざり。口の両側縫い付けて大きく開かないようにしてやりたい!と思ったり。孝太郎さんのお染は、やることはちゃんとやってたけど、なんだか精彩無し。

「身替座禅」は、かなりおもしろく、三津五郎さんの上品な(ほっぺも他の人ほど真っ赤っかにしてない)奥方が怖かわいいとでも。勘三郎さんは、もちろん、こういう軽みのあるのはお手のもの。

クドカンの「大江戸りびんぐでっど」は、きっと仕上げがかなり押してただろうから、後半舞台上で修正済みになってから見た方がいいだろうという計算のもと、夜の部の観劇は12月24日まで待ちました(クドカンの12月の日記を読むと正しい選択だったもよう)。そのかわり、歌舞伎じゃないとか、冒涜だとか、怒り狂ったブログの記事を前もってたくさん見ることになった^^;)

でもね、別に傑作とも思わないけれど、「タイガー&ドラゴン」のクドカンが脚本で、タイトルと役名からして落語リミックスネタだろうしと想像はついていたので、ぜんぜん想定範囲内だった。まあ、「野崎村」よりはよっぽどましで楽しめたことは確か。どんどん挑戦して欲しいものです。たぶんね、歌舞伎だけ見て、なんだか神聖視している人、および、初日近くに行った人にはお気の毒としか・・・。まあどうせなら後20分ぐらい切り詰めるといいな。あと、結末もちょっと未消化かも。

しかし、わたしはなんと言っても、死人と人以外の役が大得意の片岡亀蔵さんのファンなので、亀蔵さんがやらなきゃ誰がやるというゾンビの隊長で大活躍、期待以上に出も台詞も多かったので大喜び。なにしろ最初から、イルカのクサヤですから^^;) ゾンビ総踊りも中心でたっぷりよ♪

女郎役の扇雀さんと、福助さんは、いつものように新作では、ぶち切れた怪演を競い。むしろ、扇雀さんの方が勝っていたかも。福助さん、こっちにへんなエネルギーは廻して、野崎村はしっとりやってくれればよかったのになあ。

ざっと気がついた元の落語は、「居残り(左平次)」「らくだ」「三枚起請」「仔猫」「品川心中」「五人廻し」「死に神」「永代橋」・・・あと仇討ちとお奉行さま部分もたぶん元ネタ(噺)があったはず。落語以外に「椿三十郎」、もちろん三津五郎さんは「丹下作膳」のパロディなど?

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一、操り三番叟
三番叟 勘太郎
後見 松也
千歳 鶴松
翁 獅童

二、新版歌祭文 野崎村
お光 福助
お染 孝太郎
後家お常 秀調
久作 彌十郎
久松 橋之助

三、新古演劇十種の内 身替座禅
山蔭右京 勘三郎
太郎冠者 染五郎
侍女千枝 巳之助
侍女小枝 新悟
奥方玉の井 三津五郎

四、大江戸りびんぐでっど
半助 染五郎
お葉 七之助  
大工の辰 勘太郎
根岸肥前守 彌十郎
遣手お菊 萬次郎
丁兵衛  市蔵
与兵衛 亀蔵
佐平次  井之上隆志
紙屑屋久六 猿弥
和尚実は死神 獅童
石坂段右衛門 橋之助
女郎お染 扇雀
女郎喜瀬川 福助
四十郎 三津五郎
新吉 勘三郎

しまった!

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昨日3チャンネルで放送だったニザ様の「封印切り」、見るのを忘れたどころか、録画し忘れてしまいました。夜遊びして帰ってきて、間に合わなかったお知らせの留守電を聞いて即死!

写真は歌舞伎座3階のオリエンタル君。建て替え中、建て替え後の運命やいかに?
20091212.jpg12月12日、三鷹星のホール
※今年は「カマ手本」はやりませんと、あちこちに注意書きが!

真田小僧:柳家さん若
武林唯七 粗忽の使者:一龍斎貞寿
聖夜の義士 :柳家喬太郎
七段目:柳亭市馬
 中入り
元禄名槍譜  俵星玄蕃 :柳亭市馬
俵星玄蕃:柳家喬太郎

暮れは落語会が多くて前座さんが掴まらなかったのです(喬太郎さん談)で、二枚目のさん若さんが、口切り&高座のお世話。真田小僧は、まっとうな安心して聞ける出来でした。時間のこともあると思うけれど、この頃「薩摩に落ちた」という落ちまで聞くことが少ないな、通じないというのは分かるけど、なんで「真田小僧」という題なのかも分からなくなっちゃうね。

一龍齋貞寿さんは、はじめて聞いた(たぶん)若い講談のお姉さんでした。元気で聞きやすい。噺の内容は、講談版粗忽の使者で、かつ、その使者が浅野内匠頭の家来(つまりのちの赤穂浪士)なので、会のテーマに合ってた訳でした。

「聖夜の義士」は、喬太郎さんのサラリーマンものの新作だけど、実は主人公は、脱落赤穂浪士の子孫、もちろんいつものように思いっきりうだつの上がらないキャラ。彼がなぜかクリスマスに仇討ちを成し遂げることになるか、強引に納得させちゃう、ストーリーテリング力がすごい。噺自体はまだ磨く余地があるようにも思いますが、なんだか「よい話」を聞きました、と思わせる。
いつにもまして「太い!」と思ったら、途中で一枚着物を脱いで、下に着ていた真っ赤なSWAの着物でサンタクロースに変身。おおきな白いステテコを引っ張り出して、サンタさんの袋だよ〜って^^;)

さて、市馬さん、師走といえば(いえ、この頃は11月から)「掛け取り漫才(ミチヤバージョン)」で歌いまくるのが定番。で、わたしはそれが大嫌いなので、「忠臣蔵」がテーマだから逃れられるのか、それとも噺の一部に忠臣蔵が入っているから、やっぱり歌っちゃうのか・・・。始まってから出るわけにもいかないし、と心配していましたが、ありがたやありがたや「七段目」でありました。安心して聞けるわ〜、おや、團十郎さんのものまね上手じゃん、おお、あの台詞も、この台詞も、口ずさめたり、元ネタがいつのまにか分かるようになっている自分にもちょっと感動。

ところが、中入りが終わって幕があいたら、スタンドマイクにミラーボール。や〜っぱり市馬さんの歌から逃れる訳にはいきませんでした。とほほ。と思いましたら・・・
ラストの喬太郎さんの「俵星玄蕃」は、どうやらこの歌を元にした新作。必要な前振りとしての歌だったのね、おかげで話がよく飲み込めて集中しやすかった。こちらも見事な出来でした。新作2作で来るとはな・・・。

これで、11月から続いた歌舞伎、文楽、落語に、おまけで講談と歌までついて、忠臣蔵シリーズやっと終わり!
※四谷怪談のほかの忠臣蔵外伝やら義士銘々伝はほとんど知らない、と気がついた。けど、そこまで読んでいく暇がないかも。



↑少しよく撮れた写真は、こちらに投稿してますのでヨロシク♪

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