ロメオ・カステルリッチの「神曲:煉獄編」

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まだ09年の12月の観劇記録です。

世田谷パブリックシアターにて。「現代イタリア演劇界の鬼才」で「舞台装置がすごいおもしろいらしい」とも言われ・・・。いままでフェスティバル/トーキョーはわりと当たりの演目が多かったので、行ってみましたが・・・ちょっとこれは外したな。

わざとかも知れないけれど、女優さんがつっぱらかっててぎっこんばったんした演技・・・せりふが英語なのがよくないのか(だいたい何故、英語で演技・・・字幕つけるならイタリア語でもいいんじゃない)?、子役に名演技は求めるのは無理にしても、これもぎくしゃく。父親が息子を近親相姦、暴力をふるう暗示表現は気持ち悪く、後半ののたうち回る身体障害者(罪に落ちた父親?)による演技とそれを模倣する動きも、ジャイアントぽく巨大化した半ズボンの息子(大人になって父を許す?)もうむむむむ。煉獄の「罪」は出てきても「浄化」はあったのかしら、と・・・なんかもう半端でいや〜んな感じで終わってしまいました。

せめて噂の舞台装置は、と一番目玉の(?)、ちらしに使われている丸窓の向こうを巨大な花が動いていくシーンは、なんだか装置がちゃちくてこけおどしチックでがっかり(カステルリッチさんは、人も装置もぎっこんばったんした動きがお好きか?)。写真で見るとかっこいいんだけどね〜。
そのこけおどし感は、子どもの時にテレビで見て、あまりのB級さ加減にいまだに忘れられないイタリア製の巨大生物パニック映画「テンタクルズ」のスーパー脱力っぷりを思い出しました(巨大タコと闘うシャチ:水槽のなかで手でもってひらひらさせてるタコの足を、棒の先につけたシャチ型の模型で突っついているのが見え見え、後ろを盛り上げるやたらドラマチックな男性合唱、ただし4人ぐらい!)。イタリアのこけおどしな外し方には、何か共通性があるのかもしれにゃいなあ^^;) 

一応、立ち上がって熱烈な拍手を送っていた人が(数名は)いたことを明記しておきます(笑)。あと、地獄編のほうが派手でおもしろかったという噂もね。

つまり、今年のわたしのフェスティバル/トーキョーは一勝一敗であった。勝ちは11月に見たブラジルのコンテンポラリーダンス、グルーポ・ヂ・フーア

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このページは、かえるが2010年1月18日 16:00に書いたブログ記事です。

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