熊野(ゆや)、まいふぁーすとお能@地元

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落語、歌舞伎、文楽ときまして、まだ手を付けていないものが能狂言・・・
まあ、予算というものもあるので、手を付けない方が無難かなとも思い、でも、他のものを理解するためにも早めに見といた方がいいよなとも思い。毎年地元でやっている「みたか弥生能」@古くさ〜い市の公会堂で「安い&近い」という理由で半端な超遅まきデビューであります。
ま、あぜくら会で取ればいいんだけどさ、どれから手を付けていいか分からない訳よ。

演目は、片桐登先生という方の解説があって
仕舞が「屋島」「船弁慶」「碇潜」と、まあどうにか筋に想像がつきやすい3つ。でも長刀出すのは、いつも歌舞伎でやっている「船弁慶」じゃなくて「碇潜」の方ざんした、ちっと混乱した^^;)
この日最初から眠かったので、寝ちゃうかもと心配していたけれど、隣のおばさまが1分で撃沈(というか、上向きに爆睡!)なさったのでびっくりして起きたまま拝見(笑)。

狂言が「蝸牛」、これはNHKの「古典芸能入門」でちょっと前に見たばっかりだったのでラッキー。覚えやすい楽しい囃し歌で終わるし、カタツムリにしては動きが軽やかなミュージカルなのだ。

ただ、TVで見たときは、おじ〜〜〜さんたちが渋くやっていた訳ですが、この舞台のみなさんは若い(主役の野村万蔵さんは、たいへん童顔の44歳)、そうするとですね、腕のいい悪いではない(腕は分からないけど)、なにか違和感が・・・。
頭の半分はその違和感の追求に向かい→→→髪型でした!  おじいさんの少ない髪をぺっとりなでつけた頭だと、下の衣装とそれなりに調和して見えるんだけど、若者のぼわぼわしたサラリーマンっぽい頭というか、郵便局の配達のお兄ちゃんみたいな顔と頭なので、なんだか頭と時代物の体が、非常に非常に不釣り合い!なのでありました。
ええと、江戸時代の狂言師はやっぱりちょんまげでしょうか?  歌舞伎役者はかつらだからいいけど、狂言はカツラっていう選択肢は選ばなかったのかな。普段ちょんまげで居るわけにもいかないだろうけどねえ。馴れれば気にならなくなるのかな?

でメインのお能。「いかにせん都の春も惜しけれどなれし東の花や散るらん」 花見の話なのでこの季節に選ばれたのでしょう。
この演目は、歌舞伎で玉三郎×仁左衛門〜♪で見たことあるの。お二人たいへん美しく優雅、玉様の、たしか、その時に新調なすった2千万円だったかのゴージャスな衣装がすんごい!だったぞ、花道の横で近々と見たぞ!という記憶あり(と今回の衣装は、残念ながらかなり見劣りが、でも本当はいいもの?)。

と知っている分かりやすい話だし、謡いも再予習(半魚文庫:謡曲三百五十番)してあったので、だいたいついて行けたかなぐらい。ふーんふーん、そうなんだ〜、こういう表現なんだ〜と、まだ楽しむとか味わうとかへの道は遠そうでありました。美しさも・・・残念ながら時々しか感じなかったかな。と正直に。

次は一応幽玄能をどこかで・・・と、再挑戦の意志だけはあり(^o^) だって、やっぱり月並みながら白州正子や多田富雄さんの本を読むと、すごいおもしろそうな訳で、これをちょっとも齧らないままスルーするのは惜しそうね!? 

※今回は観世流、シテは「観世芳伸:二十六世観世宗家・観世清和の実弟で、重要無形文化財綜合指定保持者。観世流能楽師として第一線で舞台に立つほか、ワークショップ等を通じて能の普及活動にも取り組んでいる。」ということらしい。

※もらったチラシによると、夏の巡業歌舞伎東コースは、「恋女房染分手綱」魁春、錦吾+「勧進帳」幸四郎、魁春、梅玉。三鷹では7月19日。う〜ん、かなり微妙。

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このページは、かえるが2010年3月18日 21:28に書いたブログ記事です。

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