踊る4人+6人+6人? 

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20091107_105.jpgニューオータニ美術館で「肉筆浮世絵と江戸のファッション」展、〜11月23日まで。

おおっと、最初に飾ってある屏風は、わたしの大好きなサントリー美術館のかわいい「舞踏図」と兄弟というか姉妹かな。そっくりじゃないか(手前が買ってきた絵はがき、後ろがサントリー美術館のリニューアルオープン「KAZARI」展のカタログ)と、よくHPなど読みましたら、同じ手になるというようなことは書いていないものの----どちらも作者不詳の17cになっている----前半の展示はサントリーのもの、わたしの行った後半は大谷コレクションのものが展示だったのでした。後半に行ってよかった、「あら、サントリーのが来てるのね」と思うだけで、オオタニ「舞踏図」に気がつかないおそれありでした!

オオタニさんのほうが、地の辺りが荒れてたり、お顔がちょっと黒くなっていたり少し保存状態が悪いような(サントリーのは「重文」、オオタニのは「重要美術品」)。素人目にはどう見たって同じセットだったよんじゃないのと思わせるそっくり加減。

そして、ググっていたら京都市美術館にもお仲間がいると、図像は展覧会のお土産売り場でおなじみの便利堂サイトで発見。こちらも重文なようですね。見てみたいなあ。サントリーのはばらばらの6枚のパネル、オオタニのは、6曲1隻の屏風ですが人物は4人で両袖は模様。これで全部で16人だと、6曲2双だったとするとちょっと半端だけどな。サントリーと京都がセットで、オオタニのお対で4人いる屏風が1隻どこかに消えてしまったのかしら? 小説になりそう・、あるいはいかにも論文のテーマになりそうと思って捜しているけど今のところ発見できずです。

と思わず、舞踏図その2に遭遇して萌えてしまいましたが、他の作品もかわいらしいのがいっぱい。そしていつも思うのは、昔の着物の着方のゆったり楽なこと。今のきっちり堅い折り紙の中に体をすべり込ませたようなのとはずいぶん違うよね、と。ああいうのだったら着てみたいぞ。

※「舞踏図」と同じ壁面の最後のほうにあった解説に「金泥で描いたシダのような模様」・・・どう見ても<クジャクの尾羽>を描いたものだと思いますねん。誰か見てみて〜っ!

※それにしても、国宝、重文、重要美術品ぐらいぜんぶ検索できて図像の確認できるDBはないの? ミュージアムグッズの図像しか出てこないのはなんともかんとも文化がプアーな感じがいたします。
いちおう文化庁のこれがそれにあたるらしいのだが・・・図像がなかったり、あっても超トホホ。ことわりがきも「国指定の文化財は,相当な件数になりますが,当面は代表的なものを掲載していきたいと考えています。・・・文化財データは,逐次増加させる予定です。」とたいへん気弱っす^^;)

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このページは、かえるが2009年11月10日 19:15に書いたブログ記事です。

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