井心亭寄席 8月 喬太郎

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まだまだ続く落語積み残しネタ。8月6日ご近所「寄席井心亭 百五十九夜」

柳家小んぶ:道灌
柳家さん若:棒鱈
柳家喬太郎:牡丹燈籠 発端
古今亭志ん八:黄金の大黒
柳家喬太郎:鬼背参り


あぢちの真夏、開場を待っている間に遠くで、この夏多かった雷が鳴り出し、あららまた「宮戸川」かい?

強面の若者、小んぶさん、この頃、やっと少し余裕が出て、この日も、多少微笑みながら演じていたような。
喬太郎さんの紹介に寄れば、弟弟子であるさん若さんと、古今亭志ん八さんはとっても仲良し。なんだかいつも一緒にいるんですよ、と。どちらも今時の顔じゃない「田舎の結婚式にいそうな」by喬太郎さん、ということで、プログラム中側載せてみました(笑)。しかも、二人ともやる噺が妙に渋いね(お二人とも若手のはず、そんなに年じゃないはず)。

喬太郎師、一席目はなんと珍しい「牡丹灯籠」の本当の因縁話の発端。あれは、カランコロンの恋物語の親の代から続いているのだ。かつ、普通演じられる、主人公の男が取り殺されちゃった後にも、また、上の代の仇討ち話が延々と・・・。で、癇症の若侍VS感じの悪い酔っぱらいの中年侍の演じ分け、+刀屋さんと中間だったかな。しっかりした語りで。

しかし、この日のメインイベントは、なんといっても「鬼背参り」、夏らしく怪談で、こんな怖い話聞いて、終わって夜道を歩いて帰るのはいやかも、と心配しちゃったぐらいびびりの迫力。でも、最後はがらっと純愛ものになってきれいに終わって、ほっ〜。江戸の屋根の上を飛び回る鬼の背中に一晩しがみついているシーンすごかった(80キロの腹を揺らしての熱演は、本人もちゃちゃ入れたように「反対車」か?!、かつ、それでも、うわあ、怖いよ、怖いよ、どうなっちゃうの、見つかって取り殺されるの・・・と、手に汗)、お見事でした。
幽霊じゃなくて鬼が出てくるなんて珍しいと思ったら、これはSWAの1人1人にあわせて夢枕獏さんが、新作を書き下ろしたときにひとつだそうで。ん、そんなら他のも聞きたい!と思ったけれど、詳しい友人によるとレパートリーに入ったのはこの一作だけらしい。でも、こんなにおもしろいのが書けるなら、また書いて欲しいな。
貸本屋の善さん(?)のキャラも秀逸、よく分かってらっしゃる。


※SWAにリンクを張ろうと、HPを見たら、今日の朝10時にチケット売り出しがあったとこを発見、当然売り切れ、口惜しや!

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このページは、かえるが2008年10月 5日 21:32に書いたブログ記事です。

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