筆墨の美―水墨画展@静嘉堂文庫

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20091210.jpg本日は寒くて鳥見はおさぼり。いきなり去年の積み残しの展覧会に戻ります、これからしばらく混ぜる予定・・m(_ _)m
すでに鳥話以外はいらんとも言われていますが、人は鳥のみに生きるにあらず、というか、書いとかないと忘れちゃうんだもの。あるいは、書き終わって、頭の中から安心して消す(消える)とも言う・・・

世田谷の静嘉堂文庫で、「筆墨の美―水墨画展 第2部 山水・人物・花鳥」を12月に。
どれもすごい作品揃いでしたが、なんと言っても、「京の仇を江戸で」というのは、年末の京都旅行を諦めて、細見美術館の抱一展に行けなかったのが、この展覧会に抱一の「波涛図屏風」が出ていたのがちらっとテレビで紹介されていたから。 それがなにしろ全面銀箔に、わたしの抱一に対する繊細緻密なイメージとは全然違う、大胆な筆致で波が墨一色でかっこよ〜く描いてあったのよ、というのが見たかった!
金箔に比べて、銀箔は黒変していてがっかりすることが多いのだけれど、この屏風の銀は保存がよかったのかほんとに綺麗。で、筆致の方は、やっぱり琳派ですね〜。大胆さを感じさせるように最新にデザインされたとでも。ステキだったけど・・・

東京美術の「もっと知りたい」シリーズ(amazon)が便利なのは、『もっと知りたい酒井抱一』に「波涛図屏風」紹介、抱一の「自慢心の一作」と、かつ、尾形光琳の「波涛図屏風」にインスピレーションを得た→『もっと知りたい尾形光琳』にメットの所蔵のそれ、 「宗達の波涛(フリア美術館蔵)を光琳風にアレンジ」と紹介有り→『もっと知りたい俵屋宗達』にフリアの「雲龍図屏風」の図版紹介有りと、安直に芋づる式に辿れたのであった・・・^^;)

始めていった静嘉堂文庫ですが、さすが岩崎さんちなので、敷地がすごい広いこと、立派な森だった! 一人誰もいない森のちょっと心細くウロウロしてたらすごい御霊屋まで出てきてびっくり。 資料館のスクラッチタイルの古い建物もすてき。廻りをの流れは国分寺断崖線の端っこだそうです。去年武蔵境の日立の研究所に見に行ったハケの道の流れとこんなところで繋がった!

20091210_197.jpg この日は、静嘉堂文庫の中庭の池にちょうど銀杏がひらひらと蝶々のように。怪しい人になって、池の周りをぐるぐるぐるぐる長々と写真を撮ってました。

※お正月の歌舞伎、「与話情浮名横櫛」の源氏店の妾宅、つまり「いやさ、お富」さんの家で床の間に掛かっているお軸を「抱一ですな」「ええ、抱一です」という台詞があったけれど、わたしの3階席からは床の間の中は見えず、どんな絵だったんだろ?

20091210_084.jpg
静嘉堂文庫のそばにある、岡本民家園というのも楽しみにしていて先に寄ったのですが・・・。
民家自体は1軒だけなのね。でも、写真いろいろ撮ろうと思ってうろついているうちに、脇の急な雰囲気のある階段に気がついて、神社の方に上がってしまい。あまりに急さに怖くて下りられなくなって、裏廻りで静嘉堂文庫へ行ってしまいましたとさ。すんごいスーパーリッチ住宅地であったヨ^^;)

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このページは、かえるが2010年1月11日 20:18に書いたブログ記事です。

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