夏は歌舞伎でも圓朝

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20090809_2040031.jpg↑今頃気がついたけど、これってアサギマダラだったかな〜の8月に見た蝶。

これも積み残しより。「歌舞伎座さよなら公演 八月納涼大歌舞伎」
8月は夜の部のみで圓朝作「怪談乳房榎」を楽しみに。いかなかった第2部では、「真景累ヶ淵」もやってたし、やっぱり日本の夏は圓朝!

「お国と五平」は、谷崎潤一郎作の新作歌舞伎。新作歌舞伎は「元禄忠臣蔵」でもうこりごりと思っていたけれど、さすが谷崎作、夫の敵を討とうと何年も旅をしている未亡人とつきそう若党・・・、ずっと旅をしている間に二人のあいだには愛が・・・。そして、のっけから奥様の足袋脱がせ〜で、出たぞ「足フェチ」! 
夫の敵は実は、彼女が捨てた最初の許嫁で未だに彼女を愛するが故に闇討ち、評判の腰抜け卑怯者・・・。と、こいつがまた「ボクの性格の悪いのは、産まれた時からなんで、ボクのせいじゃないも〜ん」と、なかなか他の歌舞伎では得難いキャラ設定。かなり楽しめた。爽やかさが持ち味の三津五郎さんでは、ミスマッチじゃないかという評判もありましたが、ねっとりした人がやったら濃すぎると思うな。

「怪談乳房榎」は、勘三郎さんの四役早変わりに、舞台には本水の滝と納涼歌舞伎らしいサービスたっぷり。
早変わりは、分からないようにさっと変わるだけではなく、早さを楽しませたり、逆手にとって、わざと代役と分かるようにもっていったり、考えつく限りの工夫をしての大サービス。とってもおもしろかった『明治キワモノ歌舞伎 空飛ぶ五代目菊五郎』(Amazon)に「すばしっこくて、客喜ばせの」菊五郎という表現があって(ちょっとうろ覚えですが)、うん! お祖父さんの血は脈々と受け継がれてるな♪
福助さんもこの日はあんまりへんな媚び媚びは抑え、中村小山三さん、なんと大正7年生まれの卒寿! 元気でかわいい茶屋のおばさん、出てきただけで場内どよめく人気者。亀蔵さん、弥十郎さんの手堅い勘三郎一座で、かなり楽しめた。
早変わりの四役目は公演前〜公演中は内緒のお楽しみになっていたので、あれは違うよねえ、この人も勘三郎さんじゃないよねえ・・・と、探し探し見ていたら、最後に、筋がばさっと切れて口上に迫り上がってきたのが、圓朝に扮した勘三郎さんでした。扮装としては「牡丹灯籠」歌舞伎でやったときの三津五郎さん扮した圓朝とだいたい一緒、つまり、鏑木清方の「三遊亭円朝像」が元かな。

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●お国と五平
池田友之丞:三津五郎
若党五平:勘太郎
お国:扇雀


●怪談乳房榎
中村勘三郎四役早替りにて相勤め申し候
菱川重信/下男正助/蟒三次:勘三郎
磯貝浪江:橋之助
千住茂左衛門:亀蔵
万屋新兵衛:家橘
住職雲海:彌十郎
重信妻お関:福助

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このページは、かえるが2009年10月15日 14:23に書いたブログ記事です。

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