東大寺 修二会の声明

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土曜日曜連続で、国立劇場大ホールで行われた「東大寺 修二会の声明 二月堂お水取り --行と祈り--」へ。
一度は本当のお水取りに行ってみたいと、長いこと思っているんですが、なかなか遠いいなあ。行けても、女だと二月堂の外廊みたいなところまで、それだってきっとよっぽどご縁がないと入れないでしょう。なので、どんなことが行われているのか、どんな声明が唱えられているのか、こちらで予習というか、ほかに見る機会はないというかありがたいチャンス。

20090929.jpg第一声が出たとたんに、あまりの美声にびっくり。東大寺のパパロッティかドミンゴか、オペラも十分歌えそうな深いきれいな声のお坊様! でもともとの声の質とやっぱり訓練だな。声明全体がたいへん音楽的でびっくり。コプト教のお祈りの歌とか、グレゴリオ聖歌とか、どこかのアフリカの民族みたいなポリフォニーとか・・・。でもやっぱり、当然ながら意味はぜんぜん取れない(ときどき仏様、神様、歴代天皇の名前の部分部分が聞き取れるだけ)なので、会場で参考書を買ってあわててお勉強。少し意味がわかると余計おもしろかった。肝心の(?)「青衣の女人」は2日とも聞き取れなかったけれど、読み上げられたのであろうか? 声明以外の儀式の動きも、五体投地(けっこう略式)や「走り」などなど、こういうことをやっていたのかと興味深く、なにしろ1258年途絶えずにやっているというのだからすごいです。残念だったのは席が後ろの方なので、どんなお香が焚かれていたのか嗅げなかったこと。
それにしても、ますます本当のお水取りに行ってみたくなった。

しかし、参ったのは1日目の休憩後、後ろの席で、がさがさ〜ばりばり〜となんとお弁当を広げだし! 「飲食禁止なのよね」「でもしょうがないわよね」ととんでもない確信犯現るの珍事で台無し!  「罰当たりめっ、餓鬼道に落ちて、100回ぐらいダンゴムシに転生せよ」と思ったことでありました。公演が終わってみれば犯人は70-80歳? けっこうなお着物の上品そうなおばあさまでびっくり^o^;) ぼけてるわけでもないらしかったんだけどね〜。

二日目は、午後2時からのプログラムだったので、さすがにお弁当食べる罰当たりもなし。3Fのいちばん後ろの席しか取れなかったのであちゃ〜っと思っていたけれど、かえって全体が見下ろせて面白かった。勧請されて下りてきた神様の視線かも。

上のお菓子は、会場で売られていた、檀上に飾られるツバキの造花を模したもの。ちょっと持って帰る途中自重でひびが入っちゃいましたが、上品な物でありました。


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こんばんは。そんな催しがあったとは!お水とりは長年の憧れであります!あの妖しく密教的なエキゾチックな世界。

以前、放送大学のラジオ放送で民族音楽理論を聞いていた時、お水取りを取り上げた回があってめちゃくちゃ面白かったんです。声明はまさに音楽ですね。ダイナミックで楽しい。お経パラパラとか走り回る音も大事で。青衣の女人て幽霊さんですよね。

観光で行っても入る(聞く)ことができる部分は少ないのでしょうけれど、いつか行ってみたいです。=^_^=

おお、マナティさんから「お水とり」に反応が♪ 密教面白いですよね、高野山も行ってみたいです。
舞台に内陣をスケルトンで見えるように柱だけでコの字型に組んであって、内陣への出入りや外でやる五体倒地なんかも見えるように、回り舞台で回転させるとか見やすく工夫してくれてあってとってもおもしろかったです。ばたばた鳴らす靴はすごい音でした、急ぐところはちょっとすべったりしてたス^^;) 青衣の女人、母カエルがCD持っているらしいので、今度どうにか聞き取ってみる予定。 

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このページは、かえるが2009年9月29日 15:50に書いたブログ記事です。

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