下町散歩、浅草と向島百花園と監督(後半)

| コメント(0) | トラックバック(0)
後半とわざわざ銘打つほども残ってなかったのですが・・・^^;)

20090606_115.jpg生まれて初めて向島百花園に行きました。しばらく前から、日本の正しいジジイ文学シリーズに凝っているので、久保田万太郎の小説や、そのまた久保田のことを書いたアンツル(安藤鶴夫)さんの本にいろいろ出てくるので行ってみたかったの。

「春夏秋冬花不断」「東西南北客争来」とした二枚の聯(れん)を両方の柱にかけた茅葺きの門をまもなく三人はくゞった・・・ 「春泥」
というのもちゃんとあったという証拠写真が下。

20090606_104.jpg面積は狭いけれど、くるくる回遊式になっていて、木が茂っているので見通しが利かないし、なかなか広くというか長い道のりに感じる。湿度たっぷりで、緑がいきいき、紫陽花(40種ぐらいあるらしい!)いっぱいでちょうどいい時期にあたったようです。

20090606_144.jpg

20090606_113.jpgお茶屋さんが渋い! 上のウグイス笛が200円。都鳥の土鈴とか、売っているものも渋かわいい。

そうそう、上の小説の中で、肝試しの趣向に大部屋の役者が一晩蚊に刺されながら、ここの草むらのなかで「虫笛」を吹かされたという思い出話があって、そういえば、いつも歌舞伎とかの虫笛や、カジカの鳴き声の笛、どういうのだろうって気になっていたのだった。検索したらありました、和楽器のお店の擬音楽器のページ。ふう、すごいお高いのですね! Bセットなんて、いろんな虫と牛とトンビと赤ん坊と按摩さんが一緒になってて魅力的(笑)。

さて、タイトルの最後についている「監督」ですが、もちろんあの「カントク」ではなくって、この日のメインイベントは、某私塾のようなもので行われた、篠田正浩監督に歌舞伎「助六」を中心に日本の伝統芸能史についてお話しを伺うという会への参加。

内容たいへん面白く、荒ぶる神=恨みを抱いて死んだものをなだめる為の儀式としての芸能とか、うんぬんうんぬん・・・。本当は2週連続のお話しだったのだけれど、一回しか出られなかったのがとても残念。後は、秋に出るという本にて。
それと、吉原を中心とした地図をささっと板書きして、助六のあのなが〜い花道でいろいろ所作をして時間をかけているのは、ここからここまでの道中で・・・と、さすが映画監督は時間と空間と両方で物事を把握するんだなあ、などとも思い(他の映画監督のお話しを聞いたことがあるわけではないので単に想像)。そして、篠田監督とってもかっこよかったです♪ 御年78歳かな、頭ばりばりだし、ダンディーな紳士でありました。
ふむ、せめて「心中天網島」ぐらいは拝見しないといけないですね(「槍の権三」はたしかHiromi Goなのでちょっと引ける・・・)。でも、普通のレンタルショップでは置いてないかな?

トラックバック(0)

トラックバックURL: http://www.luckyfrog.com/mt_app/mt-tb.cgi/8

コメントする



↑少しよく撮れた写真は、こちらに投稿してますのでヨロシク♪

このブログ記事について

このページは、かえるが2009年7月 3日 15:27に書いたブログ記事です。

ひとつ前のブログ記事は「下町散歩、浅草と向島百花園と監督(前半)」です。

次のブログ記事は「朝ドリ マクロツブリとヤマジノホトトギス」です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。