柳家花緑独演会@井心亭

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20090219_181.jpg河津桜はもう葉桜♪

2月18日。
花いち :狸札(たぬさつ)
花緑:権助提灯
談春:六尺棒
花緑:竹の水仙

権助提灯:まあ上手なんですけど、好きな噺ですけど、すいません、つい間、1月31日に三鷹の独演会でやったばっかりですよ。お客さんの半分ぐらいはWってたんじゃないかなあ。連続するとつい批判的に聞いちゃうので、奥さんとお妾さんの演じ分けにやや難ありと。お妾さんをキャーキャーさせて若さを出しているけど、もう一歩。二人のカミシモを分けた方らもっと差が出るかしら。

六尺棒:生で聞いたのははじめてかな。
遊んで夜中に帰ってきた若旦那。怒った親父さんが締め出し。若旦那が逃げたのを追撃。若旦那は親父を撒いて先に家に入って今度は逆に、親父さんを締めだし。
うまいし、天水桶の後ろに隠れたりするところ、談春さんならではの愛嬌は捨てがたい。親父が若すぎて、ほとんど若旦那と差がないという、毎度のキャラ同一性障害はやはり。

竹の水仙:花緑さん2席目の出ばやしは「老松」。あれ、ありなんだ・・・。永久欠番とは言わないまでも、もう10年ぐらいは禁じ手かと思っていましたが。名人噺をするのに、志ん朝さんに敬意を表して・・・ということかしら?
全体としてはおもしろかったんだけど・・・。左甚五郎、宿屋の亭主、お上さんを、まったく現代言葉でしゃべらせているので、うーん「スーパー歌舞伎」ってこんな感じなのかしら? と思っちゃいました。現代の言葉はいいけど、基本は<普通の>現代の言葉でいいなあ、あまりコテコテに強調してハイテンションで続けられると聞いていて疲れる。「意味ワカンナ〜イ」とか、一回ならまだしも、複数の登場人物から連発されるとちょっと辟易。

この噺で、他の人のを聞いていてもよく気になるのは、甚五郎の年齢設定。
まず、二十歳過ぎたぐらいで、京都で最初に名を上げて江戸へ上がっていく途中の出来事であるという設定があるんだけれど。
行動の方は、
・あちこち無銭旅行を続けてやたら旅慣れて、世間のこともよく知り、人情を解する熟年親父
・誰でも「あの左甚五郎先生」と知っている。名を上げたとはいえ、まだ甚五郎伝説のとば口のはず。
・一日三升酒を飲んで10日間ゴロゴロというのも、二十歳そこそこでどうよ、と。
「大黒」や「ねずみ」の噺だとだいぶ歳をいってからの設定で安心して聞けるんだけど。誰か整理して引っかからない噺にしてくれている人はいないかな。

たっぷり質問コーナー。米団次さんの「塩コーラ」伝説の謎解ける。やっぱり奇人か!?

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このページは、かえるが2009年2月19日 17:48に書いたブログ記事です。

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