2月文楽 第三部 女殺油地獄

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2月8日に見に行った夜の部。
豊島屋油店の段は床が豊竹咲大夫、鶴澤燕三。人形は河内屋与兵衛が桐竹勘十郎、お吉が桐竹紋寿。
前回、油地獄を見たのは、平成17年の9月。メインはだいたい同じメンバーで、お吉が簔助さんだったんだ。まだ文楽の見始めだったので、殺し場の派手なところにおー!と感激、あとは筋だけで精一杯だったかと。多少経験値が上がったし、前もって床本も数回読んでいったし、少し余裕をもって派手な殺し以外のところに目も耳も多少廻るようになったかな。燕三さんの三味線が渋かっこいい〜〜〜っとか。殺し場より、前の河内屋内の段の両親の嘆きのところの浄瑠璃ええね〜とか。とはいっても、やっぱり勘十郎さん大活躍の、殺し場はすごい、最初に一回刺した後で、すっと静止して入り口にもたれて立っているときの与兵衛かっこいい、ここは美しい♪・・・。

それにしても歌舞伎の与兵衛は、色気とかわいげのある悪っぽいけど(主に仁左衛門さんを頭に置いて)、文楽のこいつはほんとに何にも考えてない見栄っ張りのアホでどうしようもない悪ですな〜。「不義になっても貸して下され」の「不義」も色気絡みの不倫の仲にになって、というより、単に「不正を働いても」という感じだ(咲大夫さん以外だとまた違った----怪しい仲な----感じになるのかしらん?)。

今月は三部構成で、時間が足りないせいか、最後の逮捕場面は無し。夜の闇に消えていくところまで。

※4月の大阪公演はやっぱり良さそう。義経千本桜の通しも見たいし(やっぱりお狐さんは勘十郎さん♪ わーいきっと宙乗りだ)、その前の寿式三番叟が勘十郎さん、玉女さん、清十郎さんとかなりばりばり元気なものになりそうで、おもしろそう。行きたいな〜。

※先の方の公演予定に「天変斯止嵐后晴(てんぺすとあらしのちはれ)」とありましたが、そりゃいったい全体どんなことに? 蜷川の「十二夜」ぐらいおもしろければいいけれどね〜。

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このページは、かえるが2009年2月16日 17:50に書いたブログ記事です。

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