象引き他、国立劇場新春歌舞伎

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国立劇場(大ホール)ははじめてでした。ここばっかしはまだお正月公演でめでた尽くしが続いてた!

「象引き」 あっぱらぱっぱ〜な荒事をここまで底抜けに嫌み無く出来るのはやっぱり團十郎さんならでは、病から復帰で半年ぶりの舞台ということでまずはめでたく。うーんこの人は「長島さん」と同じく「ミスター歌舞伎」なのね、とやっと思いしったことでありました。
三津五郎さん(誧競艶仲町も含め)やっぱり、すごい上手と改めて思い。最後、花道を引き揚げていく「象」が六方踏んでかわいかったよ。

「十返りの松」 おめでたさをあらわす舞踏。芝翫さん一家総出演。最初は孫3人=橋之介さんの三人息子が踊り(一番小さい子が不安そうにお兄ちゃんの方を気にしていたのが、だんだん乗ってきて自信をもって踊るのが可愛く)、すっぽんから、福助&橋之介兄弟が出て踊り、最後はおじいさんの踊りということで・・・ちょっと気絶^^;)

「誧競艶仲町(いきじくらべはでななかちょう)」 やっぱり南北作品が一番おもしろかった。南北でもお正月なのでどろどろ〜の幽霊、仇討ちは無しの爽やか演目。
福助さん、遊女の方はお手の物だったけど、二役の娘役はちょっと差を付けようとして、カマトトしすぎかな。あれだと、女子高生が隣のおじさまにあこがれて迫るという少女漫画のキャラのよう。あれはあれで「いきじ=意地」をちゃんと見せる苦労して育ったという設定なのだからあれは違うよ。
市蔵さん(亀蔵さん兄)は、やっぱり悪企くみ&邪恋番頭という、兄弟揃ってこういう役なのね〜。お上手でしたが、やっぱり亀蔵さんの方がキャラが濃いいいいい、な。
新吾君(弥十郎さんご子息)と巳之助君(三津五郎さんご子息)の実年齢17、18歳の若手カップルもなかなかがんばり、ああ、こうやって、子ども、孫とずっと成長を見ていくのが歌舞伎のおもしろさなんだなあ、と思いつつ、わたしは遅れて見始めたから道は遠いぞ。
それにしても、新吾君の長い首はきれいだけど、ちょいと背が高すぎ(本人のたいへん困っているらしい)、首の抜けかけたひな人形のようなので、木槌で打ち込んで縮めてあげた〜い!

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●歌舞伎十八番の内 象引
箕田源二猛  團十郎
豊島家息女弥生姫  福助
豊島家後室愛宕の前  家橘
豊島家一子葵丸  巳之助
大宮隼人  亀寿
松原段平  亀三郎
堀河勘解由  市蔵
生津我善坊  橋之助
大伴大臣褐麿  三津五郎

●十返りの松
松の精  芝翫
梅の精  福助
竹の精  橋之助
松の童  国生
松の童  宗生
松の童  宜生

●誧競艶仲町
下総八幡村郷士南方与兵衛  三津五郎
鳶頭山崎町の与五郎  橋之助
吾妻屋女房おさと  秀調
丸屋仁右衛門  権十郎
丸屋番頭権九郎  市蔵
丸屋総領長吉  巳之助
深川仲町の遊女お照  新悟
千葉家家中平岡郷左衛門  團蔵
深川仲町の遊女都・娘お早  福助

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このページは、かえるが2009年1月28日 21:20に書いたブログ記事です。

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