秘密の色層 モーリス・ルイス@川村記念美術館

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9月のはじめに小遠足していったような・・・ずいぶん前。佐倉の川村記念美術館で、11月末まで。

この展覧会の前まで、建物のリニューアルをして、新しくマーク・ロスコの専用室が出来たのが楽しみ、と思ったら、なんと作品が全部海外出張中で閉まってました(笑)、ロンドンのニューテートだったかな、大規模なロスコ展をやっているらしい、で、他の作品も連れて来年2月に戻ってきて川村でやるらしいので、それはそれで楽しみに♪

新しく出来た張り出した建物1階が閉まっていたロスコルーム、2階がバーネット・ニューマンルームでこれがすばらしかった。「アンナの光」という巨大な赤一面の作品だけのための部屋。なんでたったの赤い壁のようなものがこんなに圧倒的にいいかしら〜? 光に包まれる空間で気持ちいいったらでこれと、コーネルの部屋(ここも少しリニューアル? 箱3+コラージュ3つか4つ、初見の作品有り)だけでもそうとう満足。

さて、コレクション、コレクション、コレクション・・・あれ、まだコレクション・・・、わたし何見に来たんだっけ?と思いだしたころに辿りついた、モーリス・ルイス展は最後の部屋だけでした。巨大作品とはいえ、15点だけだったのだった^^;)

生のキャンバスに薄いアクリル絵の具を流すようにして描いた「ステイニング」という技法----実際にどうやったのか詳細は謎(制作していた小さなアトリエより作品の方がでかい!)----で、このちらしに使ってある作品「ヴェール」のシリーズは、なんというか巨大な虫歯のようですね。きれいな奴はきれいなんだけど、微妙な色遣い。でもとっても空いていたので、行きつ戻りつでゆっくり見ているとけっこう好きかも。「フローラル」というシリーズが来ていないのが残念だった。

会場の外でやっていたドキュメンタリーフィルムがとってもおもしろかったので、珍しく、全編鑑賞。
美学校時代の同級生の「彼は絵がむちゃくちゃ下手だった」というような証言・・・それで、筆を使わないステイニングに行ったのかな!? とか。本人が絵の生徒に語った「見る人に挑戦せよ、自分自身に挑戦せよ、ルールを破れ、見えるものの奴隷になるな、失敗を恐れるな」とかとか。

しかし、なにも下塗りをしていない綿布にしみこませて描いていたということで、最後のストライプシリーズとか、生地の部分が黄ばんで来ているようにも見え、あれ大丈夫なんだろうか、と余計な心配。

20081001_071.jpg奥の芝生がキノコの国になってたの。






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このページは、かえるが2008年11月28日 09:58に書いたブログ記事です。

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